【復旧】被災地ニュース【被害】被災地ニュース兵庫県復旧支援部情報支援部現地レポート

2023/05/09 兵庫県伊丹市 天神川水害

被害調査および復旧状況、支援状況の確認

復旧活動は基本的に、決壊した河川が県の管轄のため、県主導で行われます。
現時点でボランティアは不要ですが、現地にケア窓口がひとつあると、大変良いなと感じた次第。

①復旧(道路)

土砂出しは、川の管轄である兵庫県主導で複数の業者さんがはいり、決壊部分の土砂撤去が8日に完了。
トンネル工事部分では新たな仮囲いやフレコンの壁などがひっきりなしに積まれていました。

9日の今日は、各ブロックごとに水路の土砂出し、洗浄部隊が巡回していました。

ふたを開け、人力や重機で
暑い中大勢の業者さんがはいってみえます

業者さんでブロックわけしているようであり、上流ではなく下流から作業しているところもありましたが
速度感優先だとそんなものなのかもしれませんね。

タンクから取水するやり方。覚えておくと便利

夕方時点で冠水エリア5割ほど洗浄がはいっていました。
(建物の浸水被害のあったエリアはほとんど1回目の洗浄は済んでいるが、まだ道路は茶色い)

②復旧(建物等)

建物はベタ基礎のお宅が多いです。

県の主導なのか、水中ポンプ隊が巡回して床下の水抜き後、乾燥用にダクトファン1台の貸し出しが行われています。
結構シャバシャバの状態です。

まだまだかかります。

ベタ基礎なので、一番奥にはほとんど風がまわらないでしょう。

ダクトファンだけだと最低1ヶ月は乾燥までかかることになります。

大抵の場合、床下点検口はキッチンか洗面所に設置されることが多いのですが、
一軒の床上を除き、床下の浸水以外は普通の生活されてる方が多いので
「音がうるさすぎて家にいられない」という声がありました。

また日常よく使う動線上なので、生活が不便になると思います。

住民さんには、ダクトファンがいつまで貸出なのか説明もなし。
乾いたら回収、あとは市に連絡して消毒してもらって、ということのようです。

大引まで浸水。断熱はスタイロで無事。

ほんとうにこのまま1ヶ月間ダクトファンを回し続けるのか?
行政がどういう方針建てなのか、が気になるところです。

こちらは市から県にも確認をしていただいています。


床上に関しては行政側に情報に相違がありました。

現状、床上に泥が入ったまま「5月末まで業者がはいらない」と住民さんの認識。

しかし、市は「そんなはずない、床上浸水だし県がすぐにくるはずなんです」といっておられたので
9日に県の職員に確認をします。

また、エコキュートなど被害を受けたお宅もありました。
こちらの補填も県がしてくれるのか?確認を行います。

③管轄
河川の管轄が県であるため基本的に復旧は県主導。
そのため、泥や水抜き、乾燥までは県の管轄。

被災家財、災害ゴミと、消毒手配は伊丹市が担当。
こちらに関しては冠水エリアの住宅に9日ポスティングの対応をしたそうです。

④まとめ

迅速な復旧対応で、ボラ募集の必要性は感じませんでした。

人災でこれができるなら、被災地でも同じことができるはずです。
今後も同じように行政主導の水路掃除など迅速に進めてほしいですね。
(本来、水路清掃は行政の役目ですが遅いのでボラで応急でやってしまうこと多いですよね…)

気になる点として
情報のズレ、特に県主体の情報が市に伝達なく、被災者さんにも情報が曖昧にわたっているところでした。

例えば、ダクトファンが乾燥前にひきとられてしまったら?
ダクトファンではなくもう少し静かなサーキュレーターを数台いれることもできるのでは?
床下は漏電の恐れがあるから潜らないといっていたが、どういう理屈か?対策をとればいいのでは?
スクイジーとバキュームがあれば乾燥はもっとはやくできるのでは?

住民さんの意識は行政への憤りがほとんどです。

迅速な復旧の影には、「行政にあれでい行って言われたから」
という「やり残し」のリスクもあります。

このまま必要な作業をしきらないまま、支援のフタが閉められることがないように、
9日、市、県の担当者と話し、情報整理のをしていく予定です。

以上

管理人

管理人

リユースエイドテック代表 佐々木です。

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