2023/5/10兵庫県伊丹市 天神川水害
復旧状況確認および情報整理活動
2023/05/10 兵庫県伊丹市 天神川水害
〜被災者のための支援ではなく、火消し目的の対応になっている〜
情報支援部
復旧状況確認および情報整理
前日に拾った住民さんの疑問や、情報のすれ違いなどを、県や担当業者の方からヒアリング
浮き彫りになってきたのは予想通りの「ややこしい課題」
やってるような感じだけで、実際このままだと、必要な支援がされずに蓋が閉められそうです。
土木事務所が窓口になってますが、実働部隊は土木業者さん。
つまり、家屋の復旧に対する専門家のアプローチがまったくありません。
保健所の指導に則って作業してますと、言っていますが
誰も床下の洗浄をしていません
このまま乾燥をしても、レジオネラ菌対策は?
泥が残ってるのに消毒しても、意味がないですよね。
だれも床下の奥には潜ってみてません。
なので、どういう状況か、誰も、わかってないんです。
床下点検口にダクトファンをおけば、点検口のまわりは1日で乾いてしまいます。
しかし、奥の方は乾いたか、泥がなくなってるのか、見ないことには絶対に誰もわかりません。
住民さんは、「もう乾いたからいいでしょう」とダクトファンを返して蓋をしめてしまうでしょう。
「やることはやった。しっかり乾かしてって、言われたことはした」
そう思ってしまうんです。
そして、次は消毒屋さんです。
管轄は県から市にかわります。
ここで、問題がおきても管轄がかわるので対応に時間がかかりますね。
県の人の対応は、これは、丁寧でしょうか?
市の人の責任ではないとしても、被災者は市民です。ケアの責務はありませんか?
火消しにまわって、責任なすりつけあっているだけではないでしょうか。
すごく皆さん険悪な雰囲気です。
被災者さんならまだわかります。
ですが、行政の方は市民県民のお金で働いています。
「わたしがやったわけではない」かもしれないが、皆さんは被災者に寄り添い生活環境を整えてサポートするのがお仕事のはず。
僕から言わせれば、個人的には、当たり前のこと普通のことをしていて、対応は丁寧ではないです。
その対応の中で、本当に必要なことをやりきれていないのだから、対応は雑だと思います。
土木屋さんも、保健所の人も、県の人も、これからくるシロアリ、消毒業者さんも
災害復旧や建築の専門家ではありません。
保健所からこうしてって言われても、やったことがない土木屋さんは、わからないと思います。
きちんと、復旧の専門知識のある人から指導をうけ、やるべきです。
そういった人を呼ぶべきです。
普段から繋がりはないのでしょうか?
防災屋さんはたくさんいるようですが、復旧専門のアドバイザーがいなければ、どうやって大規模災害に対応するのでしょうか?
今回は自然災害というより、人災に近いでしょう。
しかし、自然災害でも同様の事態は起こります。
ましてや、今回の被害件数は、何軒ですか?
たしかに発災数日ですが、もっと整えられるのではないかと感じました。
普段から、オペレーションがしっかりしていない部分が多いと思います。
次にいけるのが土日ですが、現場には職員がいると思うので、
引き続き、被災された方へ必要な支援が届くよう、情報整理活動と、行政への要望を続けます。
なお、活動は
業者さんがガレージの洗浄をするのに、荷物に養生をしないので、ストップしてもらってマスカーで覆ったり、
びしょびしょのままにされるので、洗った後の水をウエスでふいたり、ファンで乾燥をはやめて、その日中にガレージに物を戻せるようにする作業をいたしました。
作業に関しては、業者さん、県の皆さん途中から打ち解けてきて、こちらの話もきいてくれるようになりました。
小柄で女性の代表なので、いつも信頼関係ができず苦労します。
こればっかしは困ったものです。