2023/05/24 兵庫県伊丹市天神川決壊 現地レポート
情報支援活動
県、市、調査業者、来る人が毎回違う実働業者さん。この間の情報の交通整理がいまだにできていません。
発災直後ならまだしも。もう、住民さんと現場作業員が顔見知りになり、雑談するぐらいの時間はたちました。
住民さんが行政に対応の要望を出しては、10%ぐらいの対応しかされず、
「完了」の印鑑を押されそうになっているが、「ここはもっとこうしてほしい」という要望はずっと残っています。
ですが、それをまた、複数の「行政側」(県、市、土木事務所(県)、現場業者)の窓口に言わなくてはならず、話が右往左往しては振り回されてしまう被災者さんのストレスは、もうすでにピークを超えていると感じます。
県も、調査業者も、復旧のプロではありません。
そしてそれは、住民さんもです。
双方が手探りだからこそ、「この辺はやってくれて当たり前」「わかっているだろう」
逆に「わからないから誤魔化せるだろう」「誤魔化されているだろう」という考えも、双方がお互いに感じてしまっていると思います。
懐疑的な考えは不信感につながり、被災された方も行政に頼れないし、行政もどこの「専門業者」たよったら住民さんの要望をクリアできるのか、わからないのではないかと思います。
支援者の「こうしたほうがいいよ」「ああしないとダメだよね」といった意見も、膨大な情報量や窓口の複雑化の一端になりやすいからこそ、関わり方、距離感が大切です。
どんな被災地でも、同じやり方はしません。同じ被災地でも、その日その人によって対応は変わっていきます。
住民さんにとって、どうしたら私たちではなく住民さんが主体となり行政と会話できるのか?ということが今回の肝です。
ただ、寄り添うとか、裏で何かするとか、同調することではない。本当の「住民目線」「住民主導」で立ち上がっていけるような、後方からのサポートの立ち位置を考えています。