【被害】被災地ニュース和歌山県情報支援部現地レポート

2023/06/05 台風2号和歌山県支援 2日目

@紀美野町、海南市、かつらぎ町

現調2件 打ち合わせ3件 ボランティア受け入れ0人

前日、海南市でも一緒に打ち合わせした県社協からの要請で、紀美野町社協災害ボランティアセンターの立ち上げサポート。

現状ニーズのある被災者さんのところを、局長さんとまわり、何に困っていて社協ボランティアに何ができるのか?NPOはどこまでできそうか?の細かい想定にはいります。

地盤面からは100cmを超える。一般に建物内部より外部の方が高い水位となるため、罹災証明取得の際は注意が必要です。

現場から戻った後は、今後の活動のため、まずは災害廃棄物の打ち合わせ、そして何が足りてないのか資機材のリースができる後方支援団体との調整などをお昼過ぎまで。

今のフェーズに必要な様々なことを一緒に進めています。

社協さんと一口に言っても、場所によって、職員の数も、財源も、持っているものも、全く違うので、それぞれの社協さんにあったペースが必要です。

海南市、かつらぎ町も時間目一杯まわっては、できるだけ様子をみてヒアリング、ボランティアセンターや行政での調整に。

ボランティアセンターは緊急期にあり、立ち上げに際して、運営もはじめてで、道具も揃っておらず、ニーズの把握やそれに対応するやり方もわからない状態。

職員さんたちは毎日ほとんど眠らず対応にあたっています。

災害復旧の知識は、防災とは違うレイヤー上にあり、防災は近年盛んなもののの

実際に災害に遭った後の想定は避難所生活までで家や生活をどう立て直すか?はまだまだ盛んなジャンルとしては成り立っていません。

そのため、毎回のことですが、知識不足や勘違いにより、行政ですら誤った対応をしてしまうことがあります。

海南市、かつらぎ町は乾いてないのに消毒を開始していました。

仮に泥汚れなくても
水分を吸った木材に対して、100倍希釈のほぼ水の薄めた消毒液をかけても消毒効果は得られません。

それどころか、湿度がますため、よりカビや腐朽菌、シロアリが繁殖しやすい環境をつくってしまいます。

が住民さんはとにかく消毒してほしいといいます。

そこでRATは、
本来の消毒を二次消毒と解説し、「やっても意味がない」とは言わないようにしてます


それで不安の解消になるなら、「まずは一時消毒をして、でも乾燥させることが大切です、木材だと水分系で15〜20%。手で触って乾いていることは乾燥の参考にはならず機械で計測するんですよ」

「そのあと、仕上げにブラッシングで埃を落として、もう一度消毒をしたらばっちりですよ」と解説をしています。

支援の目的は「住民さんの生活をとりもどすこと」「不安の軽減をすること」などであり、消毒などは手段にすぎません。

それらの作業を通すことが目的になってしまうと、おかしくなります。

RATでは、誰のため、何のために、手段と目的をまぜこぜにしないよう、いつも立ち返りながら活動をしています。

管理人

管理人

リユースエイドテック代表 佐々木です。

コメントを残す