【代表日記】2024/06/29 能登半島沖地震177日目
AM3名 PM6名+有明支援会
壁の養生張り替え、土砂撤去、屋根養生、現調6件。
梅雨が来たなと感じます。
雨が降っては「雨漏りしてて…」と相談がきて、「雨が降る前に…」とお願いされます。
ニーズ表が上がってくる段階では「屋根にブルーシートをはってほしい」としか書いてありません。
VCは人手不足のため現調にいく余裕がなく、現調なしの依頼表を渡してくるようになりました。
本当に「屋根にブルーシートをはってほしい」しか書いてないんです。
とりあえず外観をパッとみれば、佐々木は作業の段取りや、明らかに雨漏りするかどうかはわかります。
でもわからないこともあります。
住民に電話して雨漏りの有無や困っていることを確認します。
すると「先週の風でシートがずれたのか雨漏りしてきて」って話が出てくる。
ここではじめて「雨漏りするからどうにかしてほしい」という目的がわかってきます。
電話で確認をするのは、現場作業を指揮しながら、別の現場へ実際に訪問して時間をたっぷりとっての現調が、件数が多いとできないからです。
わりと、作業のこと(ブルーシートをはってほしい)は、ニーズがあがってくる段階では重要ではありません。
何もっていこうかなーぐらいの判断基準でしかニーズ表をみてません。
作業はあくまでも問題解決の手段で、
何が問題なのか?
この人はどんな人で、どんな生活をしていて、どんなことに困っているのか。
そこが一番重要なところで、一番頭の中を占めています。
(ここでいう「雨漏りをとめてほしい」→雨漏りしてて家財がぬれる、家が痛む、生活レベルに影響する、などの困りごとが想定される)
それに対して僕たちは何ができるのか。
→屋根養生はカビ取りなど
それをどう依頼主に伝えていくか。
→対面でのコミュニケーション
結局、顔を合わせて実際にやってみないとわからないので、
作業はなんでもいいけど、とりあえず家主さんが心配でたまらない。だからもう現場やるつもりでいっちゃう。
「訪問による現調にいけない」ことで支援クオリティを下げないように
作業に行く時は「対話多め」になるようにしています。
詳細現調と作業を同時並行でやってるような感じです。
RATに長くいるメンバーは、この「対話」というところがものすごく上手で
いつも家主さんが楽しそうに笑い声をあがながら話していて
でも、会話の中身には、それとなくその人の困ってる人の話がある。
調査にきて、話を聞こうとすると、依頼主さんも緊張するものです。
でも、談笑の中だと、自然な声が自然な態度できける。
作業は何時間にも渡りますが、「来てもらえてよかった」「話ができて楽しかった」「また遊びに来てね」といってもらえるボランティアチームになっていっていることは
僕のプチ自慢です。
そんなメンバーたちだからこそ。
僕は作業を丸投げして、現調6件にでかけていきました。
さすがに事前打ち合わせが必要な現場も中にはありますから。
経験で乗り越えられるところと、そうでないところと。
「雑」にはならないように。
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