【復旧】被災地ニュース復旧支援部現地レポート石川県

2023/05/21 石川県珠洲市 R4能登半島沖地震 RATサポーターからの現地レポート

石川県在住のRATサポーターより、現地活動レポートが到着いたしました。

地震後の屋根活動は大変な危険をともないます。誰もができることではない作業です。
活動大変お疲れさまでした。

本活動は、ボランティア保険「しえんのおまもり」が適用され、活動を行っております。

皆様、今後とも応援と安全祈願のほど、よろしくお願い申し上げます。

珠洲市令和5年5月5日地震について。

本日、珠洲市で継続活動中の「チームふじさん」に合流し、日帰りにて活動してきました。

まず、珠洲市は石川県の北端、能登半島の先端部に位置し、日本海に面した外浦、富山湾に向いた内浦と背後にそびえる宝達山に囲まれて、山間部と沿岸部の平地に集落が点在する市です。
本州では一番、人口の少ない市であり、総人口は1.1979人でありながら65歳以上の人口が5割を超える、過疎高齢化の地域です。
行政区分は単独市ですが、消防業務などは広域事務組合により、奥能登広域圏で実施している状態。

今回、活動した地域は珠洲市でも海に近い旧市街地であり、市役所や商店街に近い住宅地でした
。
チームふじさんは午前中に寺社の屋根作業に従事し、午後から一般民家の屋根作業にあたるとのことであったので、午後から合流し活動しました。

作業内容としては外れた「のし瓦」の除去、ズレた「冠瓦」の修復とターポリン生地による養生とその準備でした。

現場建物は現住家屋ではなく、家主の立ち会いも無いため、下屋や大屋根へは室内からの内部進入が出来ないため、高所作業車を使い外部進入によりアクセスしました。

また、建物は街区角地に立地しており、屋根被害による雨漏りのほか、余震により瓦が建物前面及び側面市道に落下することによる被害や、隣接住宅への飛び込みによる更なる住家被害が懸念される状況でした。

作業としては屋根上にロープを張り自己確保を実施した上で行いました。

私以外は全員が県外からのボランティアでした。

見渡す範囲でも棟瓦のズレや屋根の波打ちが散見され、以前の能登半島地震や風雪によるものか、はたまた今回の地震によるものかはわからないものの、屋根養生の必要性は依然としてあるものと再確認した。
また、作業中には近所の人達が見守りや質問に来ており、関心の高さも感じられました。

今回の地震では早い段階から行政が悪徳屋根修理業者への注意喚起をしており、また住民自身にも前回の地震の時の記憶があるのか、肌感覚としては外部の業者等による被害は少ないと思われるが、住人が都市部に引っ越し空き家となっている建物が多い地域性もあり、今後、家主が帰省して被害確認したタイミングでのニーズの増加や出水期を迎え、近隣住民から無人家屋に対する対処依頼が増える可能性もあると思われました。

最後に、今回の地震においては市社会協議会が担当する一般ボランティアと、民間団体がコーディネートする専門ボランティアが分かれており、屋根やブロック塀、危険箇所への対応は専門ボランティアが当たっている事はニーズへの早期対応に効果を発揮していると感じれた。昨年、小松市であった豪雨災害ではボランティアセンターが混雑していた印象があったので、その教訓がいかされたのかな、と個人的に感じました。

本来、その分野こそ行政や公的組織が担当すべきであるが、単年度予算で運用され、根拠法令や組織間の調整が必要なそれら組織より、フットワークが軽く人脈の豊富な民間組織が介入し、行政は制度面、費用面でのサポートをする中で双方にノウハウが蓄積され、やがては公助としてそういった危機管理がされる事が理想なのかな、といった印象を受けました。

最後に、現場で絶対使わないと思っていたプルージックと言う結索に命綱を任せる事になるとは思わなかったです。
管理人

管理人

リユースエイドテック代表 佐々木です。

2023/05/21 石川県珠洲市 R4能登半島沖地震 RATサポーターからの現地レポート」への2件のフィードバック

  • 石川県在住のRATサポーター様

    復旧活動お疲れ様です。

    現在の珠洲市の状況、今後予想されるニーズ対応、
    行政との連携等、詳細活動報告ありがとうございます。

    今後も復旧活動、新たなニーズに併せ活動続けられる事と思いますが、怪我のない様作業される事祈っております。

    • そして
      石川県在住のRATサポーターと一緒に作業されている「チームふじさん」含む他団体様も同様、怪我なく、安全に復旧作業を遂行される事祈っております。
      ※コメント2つなってしまいすみません🙇‍♀️

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