【復旧】被災地ニュース兵庫県復旧支援部情報支援部

2023/05/17 兵庫県伊丹市天神川決壊

〜刻一刻と変わる被災地の状況の中で、目的を見失わないように〜


5/16 県の担当である宝塚土木事務所からこんな発表がありました。

まず、被害実態調査の専門業者を派遣しますよ、ということ。
これは嬉しい報告です。

それから、消毒や健康被害について。
健康被害などの相談窓口もできました。
住民さんの中には、体調の不調を訴える方(咳がでてきた、目がかゆい、眠れないなど)もでていたので、ケア窓口があることはホッとします。

  
一点、気になったのが消毒の欄で

「水濡れがなければ、土砂が堆積した状態でも消毒を実施します」
というところです。

本来であれば「?」なのです。
が、根拠や目的などはきいてみないことには、なので

これについて、宝塚土木事務所に問い合わせをしてみました。

土砂が堆積していて汚れているのに消毒をするのか?というところについては、
「土)そうです」というので
「汚れをおとさないと消毒の意味がないと言われていますが。内閣府の出してる資料にも洗浄とか、そのように書いてあったと思いますが…」と聞いてみると

「土)消毒業者の判断に任せるので聞いてみて」とのこと。
(市は依然として「土や泥は県に頼んで」という回答です)

もし業者の判断で、洗浄が必要というのであれば、おそらく別途洗浄を依頼することになる
ということだそうです。

洗浄の必要性は理解していないようでしたが、知らなければ仕方のないこと(土木課なので)

床下洗浄から消毒までやっている専門の清掃業者さんがきちんと判断してくれるなら、何よりだなと、一安心できるな、と思います。

が、そこの部分は正直、今の段階では不明です。
県のほうで明確な答えが得られない以上、消毒業者さんが「この状態はok、この状態は意味がない」と、住民さんから聞かれなくても自主的に言ってくれることを祈るしかありません。
 

ちなみに、清掃業者の名前は、市も県も教えてくれませんでした。
消毒業者のほうから連絡させるから、依頼側の連絡先を教えてくれ、ということでした。

消毒業者さんが複数あって、どちらかわからないとかならまだしも。
教えないのはちょっと疑問でした。
教えないことによるメリットもあるとは思います。
無関係の方からのおかしな問い合わせを防げます。

ですが、
個別訪問しているし、外で見かけたら、直接依頼しても良いと書いてありますが、業者名がわからなければこれは、怖いですよね。

詐欺業者や別の有償業者だったらどうするんでしょうか。
「市からきた業者です」って名乗っていたら…。

ちょっと、ここは少し、不安に感じたところです。

親切なのか不親切なのか?
なんの意図があるのかはかりかねます。
皆様はどう思われますか?

住民さんにスムーズに支援を提供するための仕組みだとは思いますが、ちょこっと不安な部分を、私は感じました。

 
それから、壁などの消毒に関しても県にきいてみました。

視野になかったみたいで、確認をされました。

壁をやるのも消毒業者と言われたので、
でも、壁を剥がすのは大工さんとかに頼まないといけないんですか?というと、

そうですね、、と。

で、大工さんも、県の方で手配するんですか?
ときくと
消毒業者がその必要性があると判断したら、手配します。

ということでした。

とりあえず、全部、消毒業者さんにおまかせみたいです。
消毒業者さんもある程度は知識があると思います。
(一般に床下消毒を生業としている業者さんは、
普段はシロアリ対策や床下洗浄などもセットでやっていることがおおいです。
個人的には、洗浄は県、消毒は市、ではなく
トータルでお願いしてしまったほうが住民さんにとっては良いと感じました。)

被災者さんは、市、県、市、県と、管轄の違うところで情報統制があまりできてない行政のところへ
毎回相談しないといけない状況なのでとても大変です。


被害が複雑なほど、相談することが多く、あ、聞くの忘れた、となりがちです。

また、聞いたけど忘れた、曖昧になってしまう、ということもよくあることです。


そのあたりはまだまだケアが大切と思いました。

あとは現段階では、依頼者さんのプライバシーや調整もあるのでオープンにはできませんが
とりあえず
こんな感じの変化がありました。

 
あと少しで手が届きそうで、届かない。
でも、変化はあるので、ホッとできるまで、あと少し…。

引き続き見守りを続けます。
今回、対応してくださった行政職員の皆様ありがとうございました。

管理人

管理人

リユースエイドテック代表 佐々木です。

コメントを残す